ベンジャミンのお世話の方法は?美しい樹形をいつまでも!
私がベンジャミンの小さな鉢をもらってから
なんと30年近くになりますが、
挿し木や、植え替えを繰り返し
同じ株をずっと育て続けています。
すぐ、枯らしてしまう方のために
ベンジャミンを美しく育てるノウハウを
お伝えしたいと思います。
パキラやドラセナなどの
他の観葉植物にも応用できますので
参考になさってくださいね。
ベンジャミンを美しく育てる4つの方法
🍃なぜ、植え替えが必要なのでしょうか?
つやつやとした美しい葉
個性的な樹形など
日本の庭木とは一線を画す観葉植物たち・・
近代的なモダンリビングには
欠かせない名脇役です。
けれど高価なものを購入しても
数年のうちに枯れてしまうことがありませんか?
亜熱帯原産の植物ですから
日の当たらない
部屋に置いておくだけでは
だめになるのは仕方がありません。
ジャングルを形成するほどの
生命力をうまくコントロールしましょう。
- 根詰まりを解消するためには「植え替え」
- 美しい葉を出すためには「日光」「葉水」
- 整った樹形のためには「剪定」や「切り戻し」
- 親の木が衰弱したときのために「挿し木」
この、どれが欠けても
長く観葉植物を楽しむことはできません。
このブログでは
作業別にわかりやすく
要点をまとめてあります。
1-1 植え替え方法
1-2 土作り
1-3 植え替えの目安
2-1 剪定方法
2-2 挿し木の仕方
2-3 管理(水やり、肥料、保管場所)
3-1 我が家の失敗談
3-2 あとがき
必要な項目を選び
途中で確認しながら
作業ができますので、ご活用ください。
🍃1-1 植え替えの方法
植え替えの適期は
5月~10月の成長期ですが、
特に植え替えは梅雨時期が一番ですね。
タイミングを逃さず行いましょう。
- ベンジャミンを鉢から抜く
- 絡まった根を取り除く、根切りしてよい
- 新しい観葉植物用の土に肥料を入れ土作りする
- 大きくしたい場合 1周り大きい鉢に植える
- 植え付け後、水をたっぷりあげる
1-2 土作りのコツ
観葉植物の土がなくても、
普通の培養土3割に
腐葉土2割、赤玉土小粒5割
を混ぜても作れます。
長く楽しむ観葉植物には
緩効性肥料をかならず混ぜましょう。
鉢の底に水抜けがいいように
ふだん軽石を敷きますが
観葉植物は生育が旺盛です。
根が軽石に絡みつき、外せなくなるので
さらに大きくする予定の苗は
大き目の赤玉土でも代用できます。
次の植え替え時に軽石を外す手間がありません。
植え替えより2週間後
つやつやの葉っぱがたくさん出てきました。
伸びすぎた枝を
剪定して、挿し木してもいいですね。
🍃1-3 植え替えの目安とは?
- 根が水抜き穴より出ている
- 5月~10月の成長期に新芽が出ない。葉が枯れる
- 常に水枯れの状態である
このような状態になっていたら、
植え替えしましょう。
このままにしておくと、急に葉が落ちて枯れます。
🍃2-1 ベンジャミンの剪定(せんてい)の仕方
- 5月~10月の成長期に剪定する
- 10~15cm位伸びたら、枝の二股の片方を根元より切る
- 幹はだんだん外へ開いてしまうので針金で縛って内側へ寄せる
ベンジャミンは切ると、白い樹液が出て、
服などが黒くなります。
あまり触らないようにしましょう。
剪定した枝は水を張ったバケツに入れ、
水揚げ後、挿し木して増やせます。
🍃2-2 ベンジャミンの挿し木の仕方
- 剪定で出た枝の下の葉をむしり、土に5cmほど挿す
- 毎日水を大量に与え、半日陰に置く
- 7日~10日で根が付く、根付いたら肥料
- その年は秋が来たらそのまま室内に取り込む
- 翌年の5月以降、植え替えする
同じ大きさの枝を3本育て、
枝を落とし幹だけにした後
ねじって1本に仕立ててもいいですね。
あまり早く、ねじると
大きな太い幹になるだけなので
2~3年育ててから
隙間を充分空けて幹をねじりましょう。
🍃2-3 ベンジャミンの管理の仕方
- 5月~10月の成長期は
屋外の直射日光を避けた場所で - 最低気温15度になったら室内へ
- 我が家では12月までは玄関で
- 1月~3月はリビングの日の当たる場所で
- サンルームなどあれば、通年室内でも大丈夫
- 水は表面が乾いたらたっぷりと、葉水も与える
- 冬は水は控えめに
- 肥料は5月~10月は週一で液体肥料、他の時期はなし
📚補足:「葉水」とは…
水やりする際、水を植物の上から葉に掛かるように
かけること。特に室内で育てている観葉植物は
ホコリが積もっていることがあり、必要。
📚注意:夏の昼間、葉水をすると
葉に残った水滴が光に反射し
葉が焼けることがあります。
朝早くか、夕方にあげましょう。
🍃3-1 植え替えの失敗談
前書きにもありますが、
30年近くベンジャミンを育てています。
同じ株です。
挿し木して、友人やご近所に配ったり…
虫や病気に強く形が整えやすく
育てやすいです。
10年経つと鉢が大きくて移動が大変で
あっという間に根詰まりして
だめになり
挿し木したものをまた、
育てての繰り返しです。
先日、10年以上経った株の
植え替えをしたのですが、
根が絡まり過ぎて
とんでもないことになっていました。
途中で太い根をのこぎりで切って
やっと外すことに成功しました。
4年間植え替えしてませんでした。ゴメン…
植え替え後、1週間ほどで
新芽が出てきました。
なんとか、枯れずにすみそうです。
🍃3-2 あとがき
- ベンジャミンは剪定、植え替えを必ずしよう!
- 適期は5月~10月、特に梅雨時期がベスト!
- 剪定したものは、挿し木で増やせる!
大きくしたいけど、2メートル以内におさえましょう。
夏は外でもいいけど15度以下になったら
お部屋に入れる都合上あまり大きいと入りません。
2年を目安に植え替えて根切りと剪定をして
扱いやすい大きさをキープするのが理想です。
暖かな冬の陽だまりで
ベンジャミンの根元で眠る猫たち…
猫の観葉植物へのイタズラにお困りの方は
「猫から室内の観葉植物を守る!」 を
ご覧ください。
夏の管理が十分ならば
寒い冬を乗り越えられます。
がんばってお世話しましょう。
冬のベンジャミンのお手入れだけを
まとめた「ベンジャミンの冬越しの仕方」も
参考にしてくださいね。